査湃智能が10億元投資、無人潜水機を年1,000台生産へ



水中ロボットメーカーの江西査湃智能科技(江西省鷹潭市、CHARPIE)が、10億元(約163億9,479万円)を投じ遠隔操作型の無人潜水機(ROV)の量産化工場の建設に乗り出す。完工は2031年で、年産1,000台規模とする計画だ。OFweek機器人網が24日伝えた。
工場は鷹潭市高新技術産業開発区に3期に分けて建設する。1期の床面積は6,300平方メートルで、水中実験場などを設ける予定。
江西査湃智能科技は2015年8月に設立。ROVの研究開発(R&D)に特化し、20年8月時点でROVに関係する特許など知的財産権40件を保有している。ROV代表作の「海狭1号」は、水深100メートル地点での水中観測が可能で、国内外の深海養殖、水中捜索、軍需産業などさまざまな用途に用いられている。中国国内のROV開発企業は50以上あり、年産500台以上でトップグループに、1,000台以上で業界のトップになる見通しだ。
中国大陸の海岸線の総延長は1万8,000キロメートル、海水浴場は200万平方キロにも上るものの、海洋資源の利用率は日本や欧米諸国と比べると低かった。近年は国内企業の関連投資が相次ぎ、すでにROVの生産量は世界最多、売上高も世界市場の25%以上を占めるまでに成長している。
調査によると、昨年のROVの生産額は580億6,500万元。このうち資源探査型のROVが241億5,000万元、安全検査型が194億3,000万元、探索救援型が68億3,000万元、商用型が63億元だった。中国のROV市場は25年までに現在の2倍~3倍に拡大するとされている。

总投资10亿!年产1000台水下机器人项目即将开建


江西査湃智能科技

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