華為、屋内ローカル5G商用ネットワーク

通信機器大手の華為技術(広東省深セン市、ファーウェイ)はこのほど、通信大手の中国移動通信集団(北京市、チャイナ・モバイル)上海と共同で、上海市内の大型展示場、上海新国際博覧センターで無線アクセスシステムである4.9ギガヘルツ(GHZ)帯のアンテナ一体型マクロ基地局「Lampsite(ベースバンド・スモールセル・ソリューション)」を使ったローカル第5世代(5G)移動通信商用ネットワーク構築を世界で初めて実現したと発表した。
同システムは室内に小型基地局を容易に整備できるもので、電波干渉を受けずに5Gの高速通信が可能だ。大型展示場や体育館、駅、空港などへの整備が期待される。2.6ギガヘルツと4.9ギガヘルツ帯200メガヘルツ(MHZ)帯域幅を同時にサポートできる複数アンテナの「MassiveMIMO」を使用しているため、最高通信速度は3ギガビット毎秒(Gbps)を超えた。同社開発の屋外型アクティブアンテナ基地局「AAU(アクティブ・アンテナユニット)」と同等レベルという。
上海新国際博覧センターでは毎年、世界規模の移動通信の展示会「モバイルワールドコングレス(MWC)」が開催され、2019年は約6万人が来場した。今回のローカル5Gネットワークの整備で、大勢の観客の高速通信にも対応できるようになる。
中国移動通信集団上海が設置している5Gの基地局は1万3,000件を超え、上海市全域をほぼカバーしているという。

华为与上海移动发布全球首个5G室内4.9G商用网络

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