磅客策が2,000万元調達、針穿刺ロボットの開発強化

産業用ロボットメーカーの磅客策智能医療科技(上海市)はこのほど、エンジェルラウンドで2,000万元(約3億2,505万円)を調達した。資金は主に医療用針穿刺ロボットや超音波、人工知能(AI)などを融合した医療技術の研究開発(R&D)などに充てる。5日付OFWEEK機器人網が伝えた。
磅客策智能医療科技は、産業用ロボットメーカーの江蘇哈工智能機器人(江蘇省江陰市)傘下のグループ企業として2019年4月に上海市で設立された。創業者で、最高技術責任者(CTO)の張兆東氏は以前、江蘇哈工智能機器人の中央研究院の代表を務めるなど10年余りのロボット開発に携わった経験を持つ。
医療用針穿刺採血ロボット「磅客策穿刺機器人」が同社の代表製品。採血のほか、電子パルス圧縮や止血ケアなどが自動で行えるため、医療スタッフへの感染率の低下、検査プロセスの標準化、患者の待ち時間の短縮などが期待されている。すでに人を使った針穿刺実験も行っているという。超音波で血管の位置などを探ることで針穿刺を行う技術を確立しているのは、世界で同社だけともされている。
そのほか同社は、超音波で得た血管の位置図を3次元立体(3D)の画像に変換する技術などの開発を進めており、取得した実用新案・特許は16件に及ぶ。

磅客策天使轮获联想创投领投2000万元

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