華為が最新フラッグシップスマホを発売、価格6,999元
中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ、広東省深セン市)は29日、最新のフラグシップスマートフォン「Huawei Mate 60 Pro」を公式オンラインショップを通じて発売した。価格は6,999元(約14万円)。市場投入の時期は市場予想よりも半年も早く、業界関係者の意表を突いた。
「Mate 60 Pro」は、衛星通話をサポートする世界初の量産スマホ。地上ネットワークの信号が届かないエリアでも通話ができる。公式オンラインショップのほか、華為の少数の代理店ショップでも数量限定で販売が開始された。
サプライヤー筋によると、搭載される衛星通話チップは中国電視科技集団傘下の研究機関が製造したもので、中国が独自に開発・建設する衛星移動通信システムである「天通1号」を活用した。
情報筋によれば、「Mate 60 Pro」の現行バージョンの通信速度は、実測値(実際に利用したときの速度)が500Mbpsを超え、第4世代移動通信システム(4G)の平均速度を上回った。
すでに購入したユーザーなどの情報によると、Mate60 Proに採用されたチップは国産で、「麒麟(Kirin)9000s」と命名されているもようだ。
華為は、フラグシップスマホ「Mate」シリーズについて、2013年の発表以降、累計出荷台数が1億台に達したことを明らかにした。