若貝特が資金調達、家電生産向けパラレルメカニズムロボットを強化
新興のスマートロボットメーカーの北京若貝特智能機器人科技は4日、数千万元のA+輪融資による資金調達に成功したと発表した。これを受け、同社はパラレルメカニズムロボットの研究開発(R&D)と市場開拓を加速する。5日付高工機器人が伝えた。
若貝特は、2017年2月の数百万元に続き、同年11月に1,000万元未満、18年9月にも数千万元の計3回の資金調達に成功していた。
3本のアームで高速に動くパラレルメカニズムロボットは3~5人の労働者を代替できると推測されている。高工機器人産業研究所(GGII)の予測では、中国のパラレルメカニズムロボットの販売台数は昨年5,500台を突破し、市場規模は6億7,000万元(約109億2,800万円)を超える見込み。パラレルメカニズムロボットは、3C(家電)向け電子製品、食品加工など生産現場への応用のほか、スポーツシミュレーションゲームの分野からも注目されているという。
若貝特は2015年に設立され、製造ラインの自動化技術を持つ。孟強・最高経営責任者(CEО)は「新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、生産ラインの自動化の需要が高まり、無人化への転換が進んでいる」と述べた。