中芯国際の第4四半期、純利益は93%増


ファウンドリー(半導体の受託製造)大手の中芯国際集成電路製造(上海市、SMIC)が4日発表した2022年第4四半期(10~12月)決算は、売上高が前年同期比10.3%増の66億7,100万元(約1,090億7,000万円)、売上総利益率は18.0%で5.8ポイント縮小、純利益は前年同期比93.5%増の12億5,200万元だった。
中芯国際は第4四半期の売上と利益の増加は、主にウエハーの売上高と平均販売価格の上昇、政府による支援額の増加、合弁事業による利益と金融資産価値上昇によるキャピタルゲインであると発表した。
昨年通年の売上高は、前年比25.4%増の252億5,000万元、売上総利益率は23.6%で7.1ポイント増、純利益は前年同期比204.9%増の46億2,700万元だった。
中芯国際は21年の第1四半期(1月~3月)の売上高は、前年同期比で7〜9%増加し、売上総利益率は17〜19%増加すると予想している。

同社は今後の業績の予想については不確実な要素が存在していると述べており、その理由として米国の輸出規制の対象になったことで米国関連製品や技術の購入において制限を受けていることと、もし制限が解除されたとしても輸出許可申請の手続きに一定の時間を要することを挙げている。
21年の年間売上目標を一桁台半ばから後半の成長率(5〜9%)、上半期の売上目標を約21億米ドル(約2,217億3,700万円)、年間売上総利益率10-20%としている。
米国の輸出規制の影響を受ける中で中芯国際は、第1世代および第2世代の「FinFETマルチプラットフォーム」の開発を強化する予定だ。

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