中国でスマート物流市場が急成長、AGV企業の投資活発

脱炭素にも貢献

中国でスマート物流分野への投資が加速している。モノのインターネット(IoT)、ビッグデータ、クラウドコンピューティング、人工知能(AI)といった次世代情報技術の融合が進むにつれて、AGV(自動搬送ロボット)などスマートロジスティクスは物流業界の新たな潮流となった。物流業界の低炭素型で持続可能な発展を推し進める上でも、スマートロジスティクスは貢献度が大きい。

倉庫管理システムなどを開発する東傑智能科技(山西省太原市)は2日、スマート家電の電子制御システムなどを製造する株洲麦格米特電気との間で、倉庫のスマート化事業に関する受託契約を交わした。荷物を自動搬送し保管する立体自動倉庫システムを構築し、株洲麦格米特電気の電子機器部品を効率よく管理する内容で、自動倉庫に荷物を格納・取出する超高速スタッカークレーン20台も投入する。

アリババ集団は7月末に発表したESG(環境・社会・企業統治)報告書で、傘下の物流会社「菜鳥網絡(Cainiao Network)」が環境にやさしいグリーン物流システムの構築を終えたことを明らかにした。受注、パッケージング、輸送、倉庫保管、廃棄物の回収といった5つの主要な物流工程を網羅しており、物流の効率化、低炭素化を推進する。

米スポーツ用品大手のナイキは今年3月に江蘇省太倉市で、風力・太陽光発電により二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボン・スマート物流パーク」を稼働させた。物流パークで使用する電力の70%を敷地内に設置した分散型風力・太陽光発電設備と蓄電システムで賄う。残りの30%もスマートIoTオペレーションシステムの最適化により循環利用が可能になることから、消費電力を100%再生可能エネルギーで賄える。倉庫システムの高度なスマート化も実現した。

300486 东杰智能 关于与麦格米特签订1.16亿元智能化仓储项目合同的公告

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