米ウェイモ、自動運転トラック開発を先送り 配車サービスに専念

米アルファベット傘下で自動運転技術を開発するWaymo(ウェイモ)は26日、自動運転トラック技術の開発を棚上げすると発表した。巨大な商機が眠る配車サービス「Waymo ONE(ウェイモ・ワン)」に専念するためとしている。

ウェイモは今年初めに大規模なリストラを実施しており、その対象は、自動運転トラックを使用した輸送サービスの「ウェイモ・ビア(Waymo Via)」に集中した。内部資料によると、リストラの規模は、ウェイモの総従業員数の4%を占める80人に上ったもようだ。

ウェイモは、米国のカリフォルニア州、アリゾナ州、テキサス州などで自動運転トラックの走行テストを行ってきたが、当初に発表していた複数の外部提携先は、現時点で独ダイムラー・トラック北米部門のみに減った。

自動運転トラックは、商業化の見通しも不明瞭だ。カリフォルニア州では6月、人間のセーフティーオペレーターが同乗しない大型トラック(重量1万ポンド以上の車両が対象)の自動運転走行テストや商業利用を禁止する法案が可決され、ウェイモを始めとする自動運転トラック開発企業に大きな逆風が生まれた。

一方で、ウェイモのもう一つの事業の柱である配車サービス「Waymo ONE(ウェイモ・ワン)」は極めて好調に推移している。アリゾナ州都フェニックスで有料サービスのエリアを絶えず拡大しているほか、ロサンゼルスの有料サービスも順調だ。カリフォルニア州では、運転者が同乗しない自動運転サービス(ロボタクシー)を提供する認可を地元当局に申請中だ。

Waymo

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