南京埃斯頓自動化、昨年の純利益85%~135%増予想
中国の大手産業用ロボットメーカーの南京埃斯頓自動化(江蘇省南京市、ESTUN)は1月27日、2020年の業績予想について発表し、純利益が前年比85%~135%増の1億2,200万元~1億5,500万元(約19億7,700万~25億1,100万円)で、上場以来最大の増加幅となる見通しだ。
28日付OFweek機械人網の分析によると、昨年は新型コロナウイルスの感染拡大で世界各国経済がマイナス成長傾向を示す中、南京埃斯頓自動化が高い成長率を維持することができたのにはいくつかの要因がある。
まず、戦略面で多軸制御装置「デュアルコア二輪駆動」の開発が成功したことと、同社が国内外の関連技術企業を買収することで中核技術や部品などの自前主義を追求する「All Made By Estun 」政策を進め、コストの削減に成功したことが大きいとみる。
同年4月にはドイツの溶接ロボットメーカー大手CLOOSを買収し、減速機やサーボモーターなどコア部品の技術を獲得している。
また江蘇省南京市に土地使用権を取得したことで、営業外損益の増加も見込まれている。