テスラの中国サプライヤー、すでにメキシコに20社進出計画

米電気自動車(EV)大手テスラがメキシコに新工場を建設する計画を進めるなか、中国の部品サプライヤーが続々とメキシコ進出を決めている。北京紙『晩点 LatePost』の概算によると、すでにテスラに部品を供給している中国企業20社がメキシコに工場を建設済みか、あるいは建設を計画している。

テスラは昨年から、中国のサプライヤーとの間で、メキシコ工場向けの部品調達に関する商談を始めた。調達の対象は、中国のサプライヤーがメキシコで現地生産した部品に限定されており、中国企業はテスラの世界最大規模工場のサプライチェーン入りを果たすベック、メキシコ進出に前のめりの状態にある。

テスラのメキシコ工場の建設地は、米国との国境から200キロメートル余りに位置し、テスラのテキサス州工場と600キロメートルの距離にあり、同2工場で部品サプライヤーチェーンを共有することになる。

『晩点 LatePost』によると、テスラのメキシコ工場の生産開始時期は、最新情報で2025年第1四半期とされており、市場の予想より3カ月から半年遅い。テスラはすでに一部の海外サプライヤーに向けて、2025年までにメキシコでの生産が実現できない場合、テスラがカリフォルニアとテキサスに置く2工場で使用する部品の発注をキャンセルする可能性を伝えているとされるが、中国のサプライヤーはそのリスクを冒してでも、メキシコ進出を渇望している。

その理由は、利益効率の高さにある。サプライヤー筋によれば、テスラのメキシコでの部品調達価格は中国市場よりも18~20%高い。人件費や原材料の上昇を加味したメキシコでの生産コストは中国よりも15%ほど高いが、それでもメキシコで現地生産すれば、中国での受注案件よりも、粗利益率を3%高められる計算だ。

テスラ側も中国のサプライヤーを必要としている。テスラは米アップルのように、サプライヤーの製造技術の向上をサポートしてきており、中国企業はテスラに製品を供給する過程で、テスラの需要に対応し得る部品を新たに開発するまでに技術力を磨いた。テスラ車を最も多く生産し、最も安価で提供しているテスラ上海工場で製造される「Model 3」は、95%の部品が中国で現地生産されており、テスラはこの「上海モデル」の成功体験をそのままメキシコ工場に踏襲させたい思惑もあるようだ。

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