BYD、ベトナムにEV組み立て工場建設へ
ベトナムメディアによると、中国の電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD、広東省深セン市)がベトナム・フート省に電気自動車(EV)の完成車組み立て工場を建設する計画を進めていると報じた。8日付界面新聞などが伝えた。
同社の王伝福会長が5日、ハノイでベトナムのチャン・ホン・ハー副首相と会談した。ハー副首相は「ベトナムのフート省での投資活動が成功することを信じている」とあいさつ。これに対し王会長は「BYDはベトナムにEVの製造・組み立てで進出し、同国経済に貢献するとともに、東南アジアへの輸出を目指す」と話した。 また、できるだけ早い地方政府による投資許可に期待を示したという。
ベトナム自動車工業会(VAMA)が発表した数字によると、2022年のVAMA会員による自動車総販売台数は前年比33%増の40万4,600台となる見通し。 ベトナムの自動車市場は、25年には年間販売台数が70万~80万台、30年には100万台以上に達すると予測されている。
BYDの子会社であるBYDエレクトロニックスは、ベトナムフート省のフーハ(PHU HA) 工業団地内に、年産432万台のタブレットPCと5,000万枚の光学レンズを生産できる電子工場を有している。
BYDは海外進出を加速している。 BYDは昨年9月、タイに年産15万台のEV組立工場を建設し、24年から稼働すると発表した。 タイ工場は、BYDが100%出資する初の海外乗用車工場で、タイ現地市場だけでなく、東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国やその他の地域向けの車両も生産する予定だ。