3月の中国新エネ車販売60万台、乗聯会予測
BYDが20万台超で首位
中国の自動車産業の業界団体である全国乗用車市場信息聯席会(乗聯会)は、3月の国内の新エネルギー乗用車卸売台数が60万台になるとの予測を示した。前年同月比30%増、前月比20%増の水準。企業別では、BYD(比亜迪)が20万6,089台で首位となり、テスラ中国がこれに続くとした。
今年2月に新エネ乗用車の販売台数が1万台を超えた大手10社メーカーの同月の卸売台数は、新エネ車乗用車販売全体の83%を占めた。同10社の3月の販売予測は合計47万7,000台となっており、83%の比率で計算すると、3月の全体の新エネ乗用車販売は57万台あまりとなる計算。一部の中小メーカーの販売が大きく回復したことを踏まえると、3月の乗用車販売は楽観できるという。
乗聯会によると、新エネ車販売は、新エネ車補助金の終了と春節連休の影響で、1月に大きく減少したものの、2月に入って徐々に回復に向かった。3月はガソリン車の販売促進が逆風となったものの、大手メーカーの値下げを背景に、回復基調を維持したとみられる。
3月はテスラ、BYD、吉利汽車の几何、東風汽車の風行などの新エネ車ブランドが値下げを行った。EV電池の主要原料である炭酸リチウムの相場下落が値下げ余地をもたらした。
今年第1四半期(1〜3月)の新エネ乗用車の卸売販売台数は、前年同期比25%増の148万台と予測している。