中国の汎用機械業、22年売上高は1兆元突破
中国国家統計局によると、中国の汎用機械業界の2022年の売上高は1兆194億3,900万元(約19兆9,929億円)となり、1億元を初めて突破した。ただ、第2四半期の新型コロナウイルスの感染再拡大や需要の停滞が響き、前年比増収幅は1.42%にとどまった。
利益総額は13.22%増の794億7,500万元と、増収幅を大きく上回った。産業構造の調整が進み、高付加価値製品の販売比率が一段と高まった。
輸出額は5.66%増の1,383億1,800万元だった。新型コロナの感染拡大の落ち着きで、国際市場の需要が徐々に回復に向かった。また、ロシアによるウクライナ侵攻を巡り、米欧がロシアへの経済制裁を強めたことが、中国製汎用機械の対ロ輸出を増やした。
一方、輸入市場は大きく縮小した。中国企業の技術力の向上を背景に、国内で輸入品の代替生産が進んだ。米国など西側諸国の対中圧力が増す中で、中国では経済建設における設備国産化の機運が強まっている。
税関の統計によると、49の関税番号が付与された汎用機械の主要品目の22年の輸出入額は1.77%増の470億6,400万米ドルだった。うち輸入は10.44%減の151億7,000万元、輸出は8.83%増の318億9,300万元で、貿易黒字額は35.23%増の167億2,300万元となった。