iPhoneの世界生産10%に影響か、フォックスコン鄭州のコロナ流行で

フォックスコンの中国工場

EMS(電子機器の受託製造サービス)世界最大手、鴻海精密工業(フォックスコン)は10月30日、中国子会社の富士康科技集団(フォックスコン)の鄭州工場(河南省)での新型コロナウイルス感染症の流行を受けて大量の従業員が職場を離れて帰省し始めていることについて、「地元政府と協力して流行を防止しており、コントロールできている。 他工場との間で生産調整し、影響を軽減していく予定だ」とのコメントを発表した。

騰訊網などが伝えた。フォックスコン鄭州は世界最大の米アップルの人気スマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の生産拠点であり、20万人以上の従業員を擁している。フォックスコン鄭州は、空港工場、静海工場、白沙鎮工場の3工場を持ち、このうち最大規模の空港工場は主にスマートフォンを生産している。

10月30日に離職したフォックスコン鄭州の元従業員は地元メディアに対し、「工場はコロナ発生以来生産を停止したことはないが、かなり生産量は減っている」と発言。工場は従業員の出勤意欲を高めるため、10月26日までに通常勤務した従業員に1日当たり50元(約1,020円)、26日以降は100元となり、皆勤者には最高1,500元が支給されたという。

経済アナリストの郭明錤氏は、フォックスコン鄭州工場が警告なしに突然減産体制に入ったため、現在は世界のiPhone生産能力の10%以上が影響を受けていると指摘した。 ただ、フォックスコンは市況の季節変動に対応するため、11〜12月はiPhoneの生産能力を徐々に縮小する計画だったほか、事態を受けてフォックスコンの生産能力は向こう数週間かけて徐々に増強される見込みで、今年第4四半期(10〜12月)のiPhoneの出荷への影響は限定的だと述べている。

郑州富士康未停工但出勤人数大降,分析师称iPhone产能将受影响

Tags: , , ,

関連記事