米エヌビディア、200億ドルを投じデータセンター

米半導体大手NVIDIA(エヌビディア)は現地時間26日、米データセンター運営会社のCoreWeave(コアウィーブ)に対し20億ドル(約3086億円)の追加出資を行うと発表した。これにより、2030年までに5GW(50億ワット)超のAI(人工知能)計算能力を新たに構築することを目指す。
この動きを受け、CoreWeaveの株価は26日の米国市場早朝取引で14%急騰した。同社は「エヌビディアの愛息」とも称される存在で、市場関係者は、資本参加の拡大に伴い両社の関係が一層強化され、今後さらなる協業や受注拡大につながるとみている。これにより、台湾の技嘉科技(Gigabyte、ギガバイト)や緯創資通(ウィストロン)などのサプライヤーが恩恵を受ける可能性が高い。
ギガバイトはCoreWeave向けAIサーバーの主要供給企業の一つで、これまでにGB200 AIサーバーを順次出荷してきた。また、米Dell(デル)もCoreWeaveのAIサーバー供給企業であり、ウィストロンはデルのサーバー用マザーボードおよびサーバーの主要協力メーカーとして、波及効果が期待されている。
今回の追加投資以前、エヌビディアはCoreWeaveの第4位株主で、持株比率は約6%だった。エヌビディアはすでに、32年までにCoreWeaveから60億ドル超のサービスを調達する計画も発表している。
両社が1月26日に発表した声明によると、エヌビディアは1株87.2ドルでCoreWeaveのA種普通株を取得した。CoreWeaveは、エヌビディアが今後出荷予定の新製品をいち早く導入する顧客の一社となり、これにはストレージシステムやVeraCPU(中央処理装置)が含まれる。
エヌビディアのJen-Hsun Huang(ジェンスン・ファン)最高経営責任者(CEO)はインタビューで、「今回の投資は、CoreWeaveの成長性、経営、そしてビジネスモデルに対する信任票だ」と述べた。さらに、今回の提携は両社のエンジニアリング成果を統合し、計算能力を迅速に稼働させる点に重点を置いていると強調した。
昨年上場したCoreWeaveは、「neocloud(ネオクラウド)」と呼ばれる新興クラウド事業者で、AIサービス向けに特化したクラウド計算資源を提供している。エヌビディアからの出資は同社の財務基盤を強化し、データセンターへの巨額投資に伴う市場の懸念を和らげる効果があるとみられる。
両社の合意によれば、エヌビディアはCoreWeaveのデータセンター向けに、用地や電力の調達を支援するほか、クラウドパートナーや大企業顧客に対してCoreWeaveのAIソフトウェアおよびアーキテクチャ設計の販売促進を行う。
CoreWeaveは極めて野心的な拡張計画を掲げており、5GWは大型原子炉5基分の発電量に相当する。1GWの電力だけでも、米国で約75万世帯の同時電力需要を賄える規模だ。CoreWeaveのMike Intrator(マイク・イントレイター)CEOは、エヌビディアからの資金提供は、同社が新たなインフラ整備に投じる総投資額の約2%に相当すると語っている。
NVIDIA and CoreWeave Strengthen Collaboration to Accelerate Buildout of AI Factories



