百度、自社初の量子コンピューター「乾始」発表
中国の検索エンジン最大手、百度(北京市、バイドゥ)は25日、自社初の量子コンピューターとなる「乾始」を発表した。「乾始」に基づき開発した世界初のオールプラットフォーム量子ハードウェア・ソフトウエア一体化ソリューション「量羲」も同時に公開した。
「乾始」は、10量子ビットのプロセッサを搭載する。百度は、36量子ビットのプロセッサー設計も最終段階にある。
また「量羲」は、超伝導量子デバイスとイオン捕捉量子デバイスの2種の量子コンピューターに対応。すでに中国科学院が開発した超伝導量子チップとイオン捕捉量子チップとの接続検証を終えた。
量子コンピューターは現在、IBMなどの超電導方式、イオンQなどのイオン補足方式、インテルのシリコン方式、ザナドゥなどの光子方式、トポロジカル方式などがある。
ボストン・コンサルティング・グループ(BCC)によると、世界の量子コンピューター市場規模は2050年に2,950億米ドル(約40兆4,238億円)に拡大する見通し。