中国聯通がコンピューティングセンター建設、アリババなど国産AIチップで

(CCTVより)

中国中央電視台(CCTV)は16日夜、ニュース番組「新聞聯播」で、中国通信キャリア大手の中国聯合網絡通信(チャイナ・ユニコム)が青海省西寧市で建設を進めているコンピューティングセンター「三江源緑電智算中心」の建設成果が紹介され、この中で国産AI(人工知能)チップの活用状況が取り上げられた。

番組内で紹介されたのは、中国IT大手、阿里巴巴集団(アリババ・グループ)の「平頭哥(万卡)」のほか国産高性能GPU(画像処理半導体)の設計を手掛ける沐曦集成電路(METAX、上海市)、汎用コンピューターシステムを開発する中国のスタートアップ、上海壁仞科技(BIRENTECH、上海市)、「中国版NVIDIA(エヌビディア)」とも呼ばれているGPU(画像処理半導体)開発の摩爾線程智能科技(北京)(Moore Threads、北京市)、中国でAI(人工知能)のトレーニングチップを手掛ける燧原科技(上海市)、中昊芯英、太初元碁など複数の中国AIチップメーカーの製品。すでに契約済みか、あるいは契約予定の案件だという。

契約済みのプロジェクトは合計1747台の設備、2万2,832枚のコンピューターカードに及び、総計算力は3479Pに達する。内訳は以下の通り:

  • アリクラウド:1024台の設備、16,384枚の平頭哥コンピューティングカード、1945P計算力
  • 中国科学院:512台の設備、4096枚の沐曦コンピューティングカード、984P計算力
  • 北京京儀:83台の設備、1328枚の壁仞コンピューティングカード、450P計算力
  • 中昊芯英:128台の設備、200P算力

さらにCCTVは、アリババ平頭哥PPU、NVIDIA A800、NVIDIA H20、華為昇騰910B、壁仞104Pのコンピューティングカードに関する主要スペック比較表も提示した。その中で、平頭哥PPUはHBM2eメモリを採用し、最大96GBのメモリ容量、700GB/sのチップ間帯域幅を実現、消費電力は400Wだった。いくつかの仕様ではNVIDIA A800を上回り、H20に迫る水準となっているという。

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