TCL華星、295億元投じ第8.6世代印刷OLED工場を新設へ

中国ディスプレーパネル大手のTCL科技集団は15日、持株子会社のTCL華星光電技術(広東省深セン市)が広州市の広州経済技術開発区に総投資額は約295億元(約6106億5000万円)を投じ、第8.6世代印刷OLED(有機ELパネル)ディスプレイパネル生産ラインを建設すると発表した。新ラインは2290mm×2620mmサイズのガラス基板を月約2万2500枚処理可能で、タブレット端末、ノートPC、モニターなどを主力製品とする。
新工場の事業主体は「広州華星光電印刷显示技術有限公司」が担い、建設と運営を進める。総投資額は約2,950億元で、出資総額は1,475億元。このうちTCL華星が885億元を出資し、広州市人民政府および開発区管理委員会が統括する国有企業が590億元を出資する。残りの資金は、シンジケートローンなど合法的な手段で調達する計画だ。
計画によると、今年11月に着工予定し、建設期間は24カ月を予定している。TCL華星は、事業主体が円滑に生産・販売を行えるよう、必要な中核技術チームの立ち上げや技術供給を担う。また生産過程において必要な技術を自ら開発する方針だ。



