世界半導体売上高、5月は19.8%増の590億米ドル

米半導体産業協会(SIA)は7日、2025年5月の世界半導体売上高が590億米ドル(約8兆6435億円)に達したと発表した。これは前年同月(2024年5月)の492億米ドルから19.8%増、前月(25年4月)の570億米ドルからも3.5%増となり、世界半導体市場の成長基調が続いていることを示している。
SIAのJohn Neuffer(ジョン・ノイファー)会長兼最高経営責任者(CEO)は「5月も世界半導体売上は堅調に推移し、前月をやや上回り、前年同月を大きく上回った。米州およびアジア太平洋地域を中心とする需要の強さが、市場全体を牽引している」と述べた。
地域別の前年比売上成長率を見ると、米州が+45.2%、アジア太平洋/その他が+30.5%、中国が+20.5%、日本が+4.5%、欧州が+4.1%と、全地域でプラス成長となった。
また、前月比ではアジア太平洋/その他が+6.0%、中国が+5.4%、欧州が+4.0%、米州が+0.5%、日本が+0.2%となり、こちらも全地域で微増ながらプラスを維持しており、世界的に堅調な回復トレンドが続いている。
SIAは今後も各地域での需要動向を注視しつつ、市場拡大が続くとの見方を示している。特に中国市場の前年比20.5%増は注目されており、国内外メーカーによる戦略的投資が進む中、その成長性への関心が高まっている。
Global Semiconductor Sales Increase 19.8% Year-to-Year in May



