自動運転向け路側システム「智路OS」公開、百度など参加
中国で自動運転・コネクテッドカー社会を実現するための路側設置型オペレーティングシステム「智路OS」が1日にリリースされた。ソフトウェアのソースコードを公開して、改良や再配布を認めるオープンソースソフトウエアとして、クルマと道路が一体となった路車協調システムの技術開発に向け、統一した環境を提供する。
「智路OS」は、中国工業和信息化部(工業情報省)装備工業発展センター、北京市経済信息化局などの指導の下、中国汽車工程学会、百度(バイドゥ)など6社・団体が共同で開発した。
「智路OS」の第1陣の協力パートナーとして、寒武紀科技などの半導体チップメーカー、中国移動(チャイナモバイル)などの通信キャリア、北京汽車などの自動車メーカー、新石器などの自動運転配送ソリューション提供業者、中軟国際などのシステムインテグレーターなどが名を連ねた。
「智路OS」は、ソフトウェアの応用開発や車載用オーバーエア(OTA)のアップデートをサポートし、スマート交通システム建設の投資効率を引き上げる。2020年9月に北京市高級別自動運転モデル区の建設が始まって以降、329カ所の「スマート信号」設置を支援して、OSの基本形態を徐々に確立。100台超の自動運転車両の走行試験や商用化を後押しした。