EV車両のPix Moving、日本TISと資本・業務提携
中国で自動運転電気自動車(EV)向けの共通シャシーと車両を開発する貴州翰凱斯智能技術(貴州省貴陽市、Pix Moving)はこのほど、Aラウンド融資で日本のIT上場企業のTIS(東京都新宿区)から約1,000万米ドル(約13億8,000万円)を獲得した。両社は今後、協力して日本を含むアジアで市場の開拓を加速する。
今回の提携により、Pix Movingは高齢化や労働者不足が進む日本などアジアで需要が拡大する地域内向けに自動運転サービスロボット車両をTISと共同で提供し、食品や雑貨、医療設備などの配送を実現する。将来的には、LIDER(レーザーレーダー、ライダー)搭載の車両などを運営することを目指している。MaaSやスマートシティなど、日本を含む東南アジアで自動運転車両の大規模な商用化を目指している。
Pix Movingは2014年の設立。北京市、上海市、深セン市(広東省)、米シリコンバレー、伊トリノに研究開発(R&D)の拠点を置き、日本にも子会社を設立している。EV向けのスケートボード型シャシーや小型自動運転バス「Robobus」、自動清掃ロボットなどの開発を手掛けてる。同社は、売上の40%を海外市場が占めており、来年は50%に達する見込みだ。