中国でネットユーザーのIPアドレス公開義務化、8月から
中国国家互聯網信息弁公室(国家インターネット情報辦公室)が策定した「インターネットユーザーアカウント情報管理規定」が27日、審議を通過した。8月に施行される。これにより、インターネット情報サービス提供者は、ユーザーアカウントの情報を示したページに、当該ユーザーアカウントのIPアドレスの帰属先を公開することが義務化される。
同規則は、昨年10月に発表された「インターネットユーザーアカウント名称情報管理規定」の意見募集稿と内容が一致しており、専門家は同規則が意見募集稿の最終形であるとみている。
IPアドレス帰属情報の公開の内容に関しては、意見募集稿で「ある程度」とされていた表現が最終版の「合理的な範囲内」に改められており、各プラットフォーマーの実際のオペレーティングに余地を与えた。
これ以前の報道によると、「微博(ウェイポー)」、「抖音(ティックトック)」、「知乎」などはすでにユーザーのIPアドレスの帰属地を公開し、ユーザー自身で設定をオフにすることができないようにしている。
規則ではこのほか、「個人ユーザーが登録して使用するユーザーアカウントの情報は、利用者の実際の職業の情報と一致しなければならず、法人ユーザーの場合も企業の名称やロゴと一致しなければならない」、「ユーザーが公開する内容は、虚偽の、又は誤解を招くようなものではあってはならない」などと規定。ユーザー側にも悪質な行為をなくすための義務を設けた。
互联网用户账号信息管理规定