ブラザー工業、インドに工作機械の新工場が完成
ブラザー工業は19日、同社のインド子会社、ブラザーマシナリー(インド)がインド南部のベンガルール市近郊で建設を進めてきた工作機械の新工場が完成したと発表した。ブラザーグループでは、日本と中国に続く3カ所目の工作機械の生産拠点で、稼働開始は12月を予定している。
新工場は、ベンガルール市街地から車で1.5時間ほどの距離にあるトムクール地区の日本工業団地(JIT)に建設した。12月の稼働開始を予定しており、スタンダードモデルの工作機械「S500Bd1」と「S700Bd1」の生産から始める。インドは、現在世界最多の人口を擁し、今後も人口増加と経済成長が続くことが予想され、自動車・二輪向けを中心に工作機械の需要拡大が見込まれる。
同社はインドでは2021年3月に工作機械のショールームを併設したサービス・サポート拠点として「ブラザーテクノロジーセンター ベンガルール」を、23年5月に「ブラザーテクノロジーセンター グルグラム」を開設。また22年3月に、ベンガルール市に、ブラザーマシナリー(インド)を設立し、工作機械のアフターサービス、テクニカルサポート、マーケティングを行っている。
ブラザー工業の工作機械工場は現在、日本の刈谷工場と中国のブラザーマシナリー(西安)にある。