電動自転車のOla、インド初の国産AIチップを開発へ
インドの電動自転車メーカー、Olaは16日、インド初の国産人工知能(AI)チップ「Bodhi」の開発計画を明らかにした。2026年の市場投入を目指す。
同社の発表によると、AI向けの「Bodhi」、ArmベースのサーバーCPU向けの「Sarv-1」、エッジAI向けの「Ojas」の3チップを自社開発する。同社のBhavish Aggarwal最高経営責任者(CEO)は、「インドはAI領域において第3者の代替品に依存することなく、自前開発を進めることが極めて重要だ」と述べた。
AI向けの「Bodhi」は、LLM(大規模言語モデル)推論に特化して設計する。そのうち、ロー・ミドルエンドモデル「Bodhi-1」はAI市場の大部分の需要に対応した汎用型で、2026年の発売を計画する。さらにより高度な性能を持つ次世代AIチップ「Bodhi-2」を2028年に投入することを目指す。同チップは毎秒1京回超の計算速度を持たせ、業界のトップレベルチップと競合させる。
Tomshardwareの報道によると、Olaは、AIチップ(Bodhi-2」を指したものと思われる)の性能と効率は米半導体大手NVIDIA(エヌビディア)のGPU(画像処理半導体)を上回ると説明したが、エヌビディアのどのGPUであるかは明かさなかった。