中国の原発、建設中26基で世界トップ

原子力業界団体の中国核能行業協会が15日発表した「中国原子力発展報告(2024)」によると、中国で建設中の原子力発電炉は2023年末時点で26基、合わせた発電容量は3030万キロワット(kW)となり、いずれも世界トップだった。

同報告によると、中国では23年に原子炉2基が新たに商業運転を始め、原子炉の数は55基に増えた。設備の定格容量は5703万kWで世界3位。原発設備の通年の平均稼働時間は7661時間となり、年間発電量は世界2位の4334億キロワット時(kWh)と、中国の全発電量の4.86%を占めた。地域別の発電量比率は、福建省、遼寧省、海南省の3省がそろって2割を超えた。

23年の全国の原発による二酸化炭素(CO2)排出削減効果は約3億4000万トンだった。33基が世界原子力発電事業者協会(WANO)の総合指数で満点になり、満点の割合と総合指数の平均値で世界の上位に入った。

23年に中国で着工した原子炉は5基。同年の原発建設事業向け投資額は実行ベースで949億元(約2兆241億円)となって、過去5年の最多だった。

2023年12月29日に開催された国務院(中央政府)常務会議は、広東省太平嶺市と浙江省金七門市など7カ所での新たな原電の建設を承認した。

我国在建核电机组数量总装机容量均继续保持世界第一

我国在建核电机组数量、装机容量均保持世界第一

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