華為、世界初「5.5Gスマートコアネットワーク」を発表
商用化は24年中に
中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)は25日、スペイン・バルセロナで開催されている世界最大規模の携帯通信関連見本市「MWC24 Barcelona」で、5G(第5世代移動通信システム)の進化型技術「5G – A」(5.5G)を使ったコアネットワークソリューションを発表した。
5.5Gは、5G-Aとも呼ばれ、より広い帯域幅、より広い接続性、決定論的遅延の能力を備えた5Gの技術的進化版とされている。5G-Aを使った通信の「新通話A」は2023年に中国の31省・自治区・直轄市で展開され、5000万人のユーザーをカバーしている。また欧州(EU)や中南米、中東、アジア太平洋などの地域で広く実証実験が行われ、24年には完全商用化される予定だ。
華為ICT部門総裁の李鵬氏は、「華為は業界初で初めてとなる「新通話A」をリリースし、スマート機能とDC(データチャネル)インタラクション機能のアップグレードを通じて、マルチモーダル通信の時代に正式に足を踏み入れた 」と宣言した。
5G-Aの重要な技術の1つとして、3キャリアアグリゲーション(3CC)は5G-Aの基本的な体験ネットワークがあり、その他の技術と組み合わせてネットワークの品質と体験をさらに向上させることができるという。今年、主流の端末ベンダーが発売するスマートフォンなどの端末機器に搭載される予定だ。
華為の5.5G時代は、5.5G、F5.5G、Net5.5Gといった包括的な進化型アップグレードを包含するエンド・ツー・エンドのソリューションで、ネットワーク性能が10倍、下り1万メガビット、上り1000メガビットのピーク容量を可能にするという。また、遅延、測位、信頼性も10倍向上し、ミリ秒単位の遅延や低コストのIoTも実現する。