小米がEV参入を宣言、今後10年で100億ドルを投資へ
スマートフォン世界大手、小米科技(北京市、シャオミ)は30日、電気自動車(EV)業界に正式に参入すると発表した。今後10年で同分野に100億米ドル(約1兆1,061億円)を投資する予定だ。31日付A財経が伝えた。
同社発表によると、第1段階では100億元(約1,684億8,182万円)を投じ、完全子会社を設立。小米科技の創業者兼会長兼最高経営責任者(CEО)の雷軍氏は2013年、EV大手メーカーのテスラの共同創設者イーロン・マスク氏を2度訪問したほか、過去数年間で約10社の関連企業に投資していた。
スマートフォンでは「高品質・低価格」戦略でシェアを獲得した同社だが、EV販売についても「1台9.9万元」「若者が初めて乗る車」を売り出すのではないかと予想する市民らの声もある。
中国自動車産業の業界団体である全国乗用車市場信息聯席会(CPCA)によると、中国のEVの生産台数は20年には117万台で、21年には200万台に達すると予測されている。CPCAの崔秘書長は「EV業界の市場は拡大していて、小米科技が参入する余地は十分にある」と述べた。
一方、小米科技は、現在スマートコックピットの開発に焦点を当てていて、自動運転については技術的な蓄積がほとんどなく、同社のEV業界への参入を懸念する見方もある。