EVメーカーのNIO、初のスマホ「NIO Phone」を発表
中国電気自動車(EV)メーカーの上海蔚来汽車(NIO、上海市)は21日、長い間開発が噂されていた同社ブランドのスマートフォン「NIO Phone」を正式発表した。
発表会の冒頭で、李斌董事長(会長)兼最高経営責任者(CEO)は「ユーザーはNIOのEVとのシームレスにつながるスマホを必要としている。私たちはNIOのEV製品をより良く機能させるスマホ作りたかった」と紹介した。
NIO Phoneのハードウェア構成は、米クアルコムの第2世代チップ「Snapdragon 8 Leader」を搭載し、ストレージは12GB+512GB(オプションで最大16GB+1T)。2K解像度で1~120Hzの可変リフレッシュレートをサポートする曲面6.81インチのスクリーンを搭載した。 画像面では、50メガピクセルのプライマリー・カメラ、超広角と潜望鏡のような望遠を備えている。 バッテリー寿命に関しては、5200mAhのバッテリーを搭載し、66Wの有線および50Wのワイヤレスフラッシュ充電に対応するほか、NIOのワイヤレスカーチャージャーにも対応している。
人間と車両のインタラクション媒体として、NIO Phoneにソフトウエアレベルでのインタラクションのための多くのショートカットを導入した。ソフトウエア「NIO Link」のダウンロードを通じてスマホとスマート電気自動車の接続が可能。 スマホにはUWBウルトラワイドバンド技術が搭載され、車のキーの代わりとなる。
NIO PhoneにはNIO Linkカーコントロールキーがセットされており、車両の状態、駐車位置の迅速な確認、車両の解錠・施錠の完了、窓の開閉、トランクの開閉、エアコンの遠隔調整などができる。ライトの点滅、サイレンの鳴動、車両の呼び出し、駐車などの機能を遠隔操作で実現することもできる。
車載制御に関して、李斌氏は「NIO Phoneを車載センサーと組み合わせることで、ユーザーの位置を特定し、運転席、助手席、後部座席の位置に応じて、車載制御カード・インターフェースの異なる機能を提示することができる」と述べた。例えば、NIO Phoneで目的地を設定し、最適なドライブルートを選択することができ、車に乗った後は車で追加の操作を実行する必要ないという。クラウドデータ保護については、NIO Phoneはマルチキー暗号化保護を採用し、データとキーは別々に保存される。
スマホの販売価格は12GB+512GB版が6,499元(約13万2,000円)、12GB+1TB版が6,899元、EPedition 16GB+1TB版が7,499元で、9月28日からNIOのECサイトでのみで販売される。