聯通が聯通数字科技を設立、5G+デジタル化を加速
中国通信キャリア大手の中国聯合網絡通信集団(中国聯通、チャイナユニコム)がこのほど、北京市に全額出資子会社の聯通数字科技を設立した。グループ企業を統合して第5世代(5G)移動通信システムなどを駆使した各種デジタル事業を加速する。8日付中国日報網が伝えた。
新会社は、中国聯通傘下の聯通系統集成、聯通雲数据、聯通大数据、聯通物聯網、聯通智慧安全科技を統合して設立された。董事長には中国聯通の梁宝俊・副総経理、総裁には中国聯通の李広聚・元副総裁が就任した。グループ内に散在するデジタル技術を統合することで、各種分野でのイノベーションの速度を引き上げるのが狙いとみられる。
中国聯通の王暁初・董事長は、新会社について「5G+クラウド計算、ビッグデータ、IоT(モノのインターネット)、AI(人工智能)、ブロックチェーン、安全性の業務を結合し、デジタル経済の変化に対応する」と説明した。
中国聯通はこれまでに、広東省、江蘇省、遼寧省などで交通、金融、医療をデジタル管理するスマートシティー化のプロジェクトを実施。浙江省、上海市などデジタル先進地域では、IоTとAIを利用したデジタルサービスを提供している。
工業の分野では、衣料品の受託製造(OEM)大手の雅戈爾集団と共同でステッチングとパターン検査の過程をAI+5Gの技術で識別し、製品の合格率と労働時間の順守率を自動計算することで「5G+スーツ生産スマート工場」を実現した。また中国最大の鉄鋼企業、宝武湛鋼集団とは、生産ラインをリモートで集中制御、フレーム車の無人運転、機器のオンライン監視を行っている。
環境の分野では、上海市、福建省、甘粛省などで環境保護や水質管理をスマート化。文化観光の分野でも、現在17の省レベルで情報を共有し活用している。
联通数字科技有限公司在京成立,使能数字化转型