BYDの中間期は純利益3倍、新エネ車販売好調

電気自動車(EV)中国最大手の比亜迪(広東省深セン市、BYD)が28日夜発表した2023年6月中間期決算は、純利益が204.7%増の109億5,400万元(約2,200億円)だった。売上高は前年同期比72.7%増の2,601億2,400万元。プラグインハイブリッド車(PHV)などを含めた新エネルギー車の好調な販売が好業績を支えた。

同社の昨年同期の純利益は前年同期比206.4%増の35億9,500万元だったことから、2年連続で純利益は3倍強に増えたことになる。

今期の自動車部門の売上高は、前年同期比91.1%増の2088億2,400万元で、売上比率は前年同期の72.6%から80.3%に上昇した。部門粗利益率は前年同期比4.4%上昇の20.7%で、中国自動車業界の平均粗利益率(10%)を大きく上回った。

同社は、上半期は業界競争の激化や新エネルギー車購入補助の終了が逆風となったものの、ブランド力やスケールメリットの増大、コストの削減を進め、原料価格の下落も重なって、良好な収益力を維持できたとしている。

中国汽車工業協会によると、今年上半期のBYDの新エネ車販売シェアは前年末比6.5ポイント拡大の33.5%で、中国トップを維持し、世界でも首位に立った。BYDの決算報告書によれば、同社の今年上半期の新エネ車販売台数は前年同期の2倍に迫り、過去最多だった。

(BYDのリリースより)

2023 INTERIM REPORT

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