百度のQ2決算、44%増益 大規模言語モデルの広告活用も
中国インターネット大手の百度(バイドゥ、北京市)が22日に発表した今年第2四半期(4〜6月)の決算報告によると、 売上高は前年同期比15%増の340億5,600万元(約6,905億2,500万円)、純利益(非GAAP基準)は44%増の79億9,800万元と、大幅な増収増益となった。 検索広告事業の回復が業績を牽引した。
決算報告によると、第2四半期の百度の本業での売上高は前年同期比14%増の264億700万元。本業での売上高のうち、オンラインマーケティング売上高は15%増の196億元、非オンラインマーケティング売上高は12%増の68億元だった。 本業での営業利益(非GAAP基準)は27%増の65億1,000万元、営業利益率は25%と、22年第2四半期の22%、23年第1四半期の23%から上昇した。 営業活動による純キャッシュフローは約97億元。
ユーザー面では、百度アプリのMAU(月間アクティブユーザー)は23年6月に前年同期比8%増の6億7,700万人に達している。
百度の李彦宏・会長兼最高経営責任者(CEO)は「広告事業の回復の勢いは下半期も続くだろう」と予測。大規模言語モデル(LLM)だけでなく、生成AI(人工知能)を通じてパーソナライズド広告などの広告技術は進歩を遂げており、これらも第3四半期(7〜9月)の収益を牽引するだろう」と説明した。