長安汽車、タイに2.5億米ドル投じEV工場 年産10万台規模
中国の国有自動車大手、重慶長安汽車(重慶市)がタイに2億5,000万米ドル(約366億円)を投じて電気自動車(EV)やハイブリッドカー(HV)の完成車工場を新設する。当初の年産規模は最大10万台を計画し、タイ国内での販売のほか、周辺の東南アジア諸国連合(ASEAN)各国への輸出も目指す。
タイの投資促進委員会(BOI)が15日、長安汽車がタイで工場建設に2億5,000万米ドルを投資する申請書を提出した。 BOIのナリ・テサティラタ事務局長は、長安汽車は今年4月の上海モーターショーで初めて投資を発表し、タイに主要部品の研究開発(R&D)センターを設置する計画に加え、今年末までにタイ市場にEVモデルを投入し、現地生産を前倒しで開始する計画であることを明らかにしていた。
BOIによると、タイでのEV生産への投資を表明している海外メーカーには、長城汽車、比亜迪(BYD)、上海汽車、タイの石油大手PTTグループとEMS(電子機器の受託製造サービス)世界最大手、台湾の鴻海精密工業(ホンハイ)の合弁会社であるホライゾンプラスがある。