ABBがマイクロソフトと協業、産業用アプリに生成AI導入へ
世界の四大ロボットメーカーに入るスイスの重電大手、ABBは3日、米マイクロソフトと協力し、米OpenAIの生成AI(人工知能)をABBの産業用デジタルソリューション「ABB Ability Genix」に統合すると発表した。
マイクロソフトのクラウドコンピューティングサービス「Microsoft Azure」上でOpenAIの技術を利用できる「Azure OpenAI Service」を、ABBの産業用デジタルソリューション「ABB Ability Genix」に統合し、コード、画像、テキスト生成などを可能にする。統合した新ソリューション名は「Genix Copilot」。
Genix Copilotは、直感的な機能を提供し、プロセスや業務にまたがるリンクされたデータの流れを合理化することで、ユーザーエクスペリエンスを向上させる。 これにより、意思決定の質が向上し、業界の管理者、機能専門家、現場のエンジニアにリアルタイムで実用的な洞察を提供することで生産性が向上。 資産のライフサイクルが最大20%延長され、計画外のダウンタイムが最大60%削減されることが期待されるという。
またシーメンスも4月、マイクロソフトと協業し、「ChatGPT」に代表される生成AI技術を活用し、工業企業が製品設計、エンジニアリング、生産、運用のライフサイクル全体でイノベーションと効率化を推進できるよう支援するソリューションを開発すると発表している。