テスラのライバル、米Fiskerが中国市場参入を発表

Fiskerは最新EV「Ocean」を中国に投入する(同社リリースより)

米電気自動車(EV)スタートアップのFisker(フィスカー、カルフォルニア州ロサンゼルス)は12日、年内に中国にショールームと配送センターを開設する計画を発表した。米EV大手メーカーのテスラのライバルともされるEVメーカーの中国上陸となる。EV市場が急成長する中国で発展機会を狙う。

リリースで、フィスカーの創業者兼最高経営責任者(CEO)のヘンリック・フィスカー氏は、「今年後半に中国市場に参入できることをうれしく思う。 中国は将来、EVの重要な成長市場になると予想しており、現地にオフィスを構え、今年中に配送センターを開設する計画だ」とコメント。 早ければ来年にも納車を開始する。中国での年間販売台数7万5,000台を目標に掲げた。

フィスカーの幹部がこのほど、訪中。上海市で政府幹部やビジネスリーダーと相次いで会談し、上海地域での自動車サプライチェーン、物流、倉庫、新製品開発などについて協議したという。

フィスカーはこのほど、最新EVモデル「Ocean」の納車を来週から開始すると発表している。EPA評価による航続距離は、1回の充電で360マイル(約579キロメートル)となっている。販売価格は3万7,499米ドル(約522万7,000円)から。

フィスカーは、著名自動車デザイナーのフィスカー氏がテスラに挑戦する2度目の会社。最初の会社、フィスカー・オートモーティブは2013年、販売価格10万米ドルのプラグインハイブリッド高級車「karma(カルマ)」を発売したものの、数千台の製販にとどまっていた。

オハイオ州にある工場では、Oceanに加えて、2024年からは小型EV「Pear」を台湾の鴻海精密工業(フォックスコン)と共同で生産する計画となっている。

FISKER TO OPEN CHINA DELIVERY CENTER IN 2023

Fisker Inc

 

Tags: , , , ,

関連記事