蘑菇車聯が5.8億元調達、自動運転企業で今年最大規模
自動運転技術の中国スタートアップ企業の蘑菇車聯(Mogo Auto、北京市)はこのほど、シリーズC2ラウンドの資金調達を完了した。調達額は5億8,000万元(約113億1,700万円)に達し、中国の自動運転業界で今年に入って最大規模となる。
同投資ラウンドは、四川省成都市の政府系ファンドである成都科技創新投資集団などが参加。蘑菇車聯の既存株主であるネットサービス大手の騰訊控股(テンセント)と、自動車金融サービスを手掛ける易キン(森の形に金が3つ)も追加出資した。
蘑菇車聯は、中国のインターネット検索大手、百度(バイドゥ)からスピンオフして創業された。創立から6年に満たない若い企業だが、L4(特定の条件下における完全自動運転)向け技術の確立を目指し、「路車協調システム」とクラウド技術を融合させた「車・路・雲一体化」の技術コンセプトを掲げ、これまでに国内10カ所超の省や直轄市と総額110億元のプロジェクト契約を締結した。従業員数は1,000人に達している。
これ以前の報道によると、蘑菇車聯の企業価値はすでに30億米ドル(約4,050億円)に達した。年内に上海証券取引所内の新興企業向け市場「科創板」への上場準備に着手するといった情報もある。