サムスン電子、AIチップの受託生産開始
外国メディアの報道によると、韓国の電子機器大手、サムスン電子のファウンドリー事業部門がこのほど、人工知能(AI)半導体スタートアップFuriosaAIから同社チップ「Warboy」の受託生産(OEM)を請け負い、14nmプロセスを使用すると明らかにした。9日付TechWebが伝えた。
情報筋によると、サムスン電子のファウンドリー事業部は、すでにFuriosaAI向けに14ナノメートル(nm)プロセスでNPU(Neural Processing Unit)搭載の処理装置である第1世代「Warboy」の量産を開始。第2世代の「Warboy」は来年前半に5nmプロセスで生産する予定だ。
このチップはAIアプリケーション向けに設計されており、現在AIプラットフォームに使用されているGPU(画像処理装置)の6分の1から5分の1程度の価格とエネルギー消費量に低減でき、10倍の処理速度となるという。
サムスン電子は、FuriosaAIの受注に加え、同じくAI半導体設計の韓国スタートアップ、RebellionsからもチップをOEMを請け負っており、5nmプロセスを使って生産する計画だとした。
台湾積体電路製造(TSMC)も大口顧客である米半導体大手エヌビディア(NVIDIA)のGPU「A100」と「H100」のOEMに7nmと4nmプロセスを使用しており、米半導体大手AMDからもGPU受託生産を拡大しているもようだ。