テスラ、上海に大型蓄電池工場=米国と同規模に
米電気自動車(EV)大手のテスラは、上海市に大型蓄電池「メガパック」工場を建設する。当初の年産規模は最大1万個で、蓄電量40ギガワット時(GWh)に相当し、米カリフォルニア州に持つメガパックの工場と同規模に達する見通しだ。
同工場は、中国(上海)試験自由貿易区の臨港新区に建設する。同臨港新区の発表によると、今年第3四半期(7〜9月)に着工し、2024年第2四半期(4〜6月)に稼働する計画。テスラは、2050年までに持続可能なエネルギーにシフトし、100%持続可能なエネルギーを実現するという目標を掲げており、今回の工場もその一環だ。9日に上海で開いた調印式典で、テスラ幹部と地元政府の幹部が契約書を交わした。
メガパックは電力網の安定化に貢献することを意図した大型蓄電池で、太陽光発電施設での蓄電などに活用が広がっている。臨港新区は、中国における新エネルギー、蓄電池の新たな産業クラスターの形成を目指し、企業誘致に力を入れている。