百度のAIチャットボット「文心一言」、一部企業ユーザーに開放

百度の李彦宏会長兼CEOがAIチャットボット「文心一言(アーニー・ボット)」を紹介=16日、北京(百度のニュースリリースより)

中国インターネット検索大手の百度(バイドゥ、北京市)は16日、自社で開発を進めているAI(人工知能)チャットボット(自動応答システム)「文心一言(アーニー・ボット)」を650社・団体に向けて先行的に開放した。

百度の李彦宏会長兼最高経営責任者(CEO)は同日の北京本社で開いた発表会で、アーニー・ボットの実演を実施。中国語による作文、ビジネス文章作成、計算、中国語音声の理解、マルチモーダル生成という5つの作業をスムーズにやってみせた。李氏は「英語を扱えるようになったが、中国語ほど英語は扱えない。学習データには英語がそれほど多くないため、次のステップでは、英語と他の言語の学習を徐々に進めていく」と述べた。

百度のアーニー・ボットは2019年に一度先行モデルをリリースしたものの、言語の機械学習トレーニングモデルから別の大規模言語モデルに移行したとされる。

中国最大級のQ&Aアプリ「知乎(ジーフー)」のニュース編集部は、アーニー・ボットが先行配布したテスト用のアカウントを取得し、一足先に機能を体験した。

同編集部は、百度の検索エンジンが米マイクソフトの「Bing(ビーイング)」とよく比較されることから、アーニー・ボットの性能をBingと比較した。

アーニー・ボットを使った感想として、当初の予想以上に会話がスムーズだったと総括。OpenAIのチャットサービス「ChatGPT」に搭載される「Bing」と若干の技術格差があるものの、料理の作り方や論理クイズなど、一部の質問に対する返答は、Bingよりも優れていたとリポートした。

ただ、発表会の当日の香港株式の同社株価は10%の大幅下落となっており、市場がアーニー・ボットの機能が期待外れだったと判断したともみられている。

百度の17日発表によると、同日午前10時時点で、アーニー・ボットの企業向けAPIの試験モニターには7万6,400社からの応募があった。

大语言模型无法突击速成,百度具备四层技术栈独特优势

百度文心一言发布,我们拿到内测账号试了试

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