華中数控が10億元調達、産ロボ新工場で2万台体制に

(武漢華中数控のウェブサイトより)

中国のデジタル制御システムメーカーの武漢華中数控(湖北省武漢市)は14日、第3者割当増資を実施し、最大10億元(約193億円)を調達すると発表した。産業用ロボットの年産能力を2万台に引き上げるのが狙い。

調達した資金のうち、5軸デジタル制御システムおよびサーボモーターの重要技術開発とその実用化事業に5億元、産業用ロボットの技術開発と生産工場の整備に2億5,000万元を投入する。

うち産業用ロボット事業は、第1期として総額2億8,200万元の投入を予定。新工場を整備して、年2万台の産業用ロボット生産体制を整える。

華中数控の産業用ロボット子事業部門である華数機器人は昨年3月に広東省仏山市の開発用地を取得。総額5億元を投じて、ロボット工場を整備する計画を明らかにした。すでに着工しており、24年の完成を目指す。完成後のロボットの年間販売額20億元を見込んでいる。華中数控は今回、同建設プロジェクトの一環として、資金を投入する。

華中数控の現在のロボットの年産能力は1万台で、6シリーズ50種類以上のロボット製品がある。産業用ロボットコントローラー、サーボドライブ、サーボモーター、ロボット本体の独立安全制御を実現している。

中国での人件費高騰や人手不足などで製造現場でのロボット導入や自動化需要が高まりつつあり、ABBやファナックなど大手ロボットメーカーがそれぞれ中国での生産能力の増強を進めている。

300161 华中数控 2023年度向特定对象发行A股股票募集资金使用可行性分析报告

华中数控

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