動画投稿アプリ「抖音」、フードデリバリーサービス開始か
動画投稿アプリ「抖音」を運営する北京字節跳動科技(バイトダンス、北京市)が3月からフードデリバリーサービスの提供を始めるもようだ。すでに北京市、上海市、広東省広州市の3都市で試験サービスを展開しているとされる。
券商中国が伝えた。同社の生活サービス事業部の担当者は、団体購入サービスプロジェクトを立ち上げ、現在、北京市、上海市、四川省成都市で試験営業中と説明。試験の結果をみながら、試行都市を段階的に増やしていくことも考慮するが、現時点で具体的なタイムスケジュールはないとした。
同社はこのところ、生活サービス事業を強化している。スタートアップ情報サイト「36Kr」によると、2023年は生活サービス事業で1,500億元(約2兆8,951億円)を売り上げる目標を掲げた。この数字は同社の22年のGMV(流通取引総額)の2倍に当たる。
市場調査会社の艾媒諮詢によると、中国の生活サービス市場規模は2020年の19兆5,000億元から25年には35兆3,000億元に拡大し、オンライン経由の同サービスの普及率は20年の24.3%から30.8%に上昇する見通しだ。