中国本土製メモリが注目、世界のPCブランドがコスト削減を模索で

メモリやSSDなど主要部品の価格が急騰する中、約15万円以上のノートPCに16ギガバイト(GB)メモリと512GB SSDを搭載することがますます困難になっている。価格競争力を持つ中国本土メーカーの関連部品が、ブランドメーカーのコスト削減における新たな選択肢として浮上している。聯想(レノボ)が採用を拡大しているほか、台湾ブランドのASUS、MSI、GIGABYTE、Acerも関連部品の認証・導入やプラットフォーム調整を加速しており、中国本土製のメモリおよびストレージ部品がPCサプライチェーンへの浸透を着実に進めている。
愛集微などによると、レノボは今年から中国本土メーカーのメモリなどの部品採用を拡大しており、最近では北米の越境EC(電子商取引)プラットフォームで中国本土製SSDを搭載したフラッグシップノートPCが登場している。これは主に、需要が旺盛な1,000ドル(約16万2000円)前後の主流価格帯市場を強力に攻略するためのものだ。
米国系ブランドの米Apple(アップル)も、依然として供給不足が続くメモリ・ストレージ部品の価格高騰に対応するため、中国の大手メモリチップメーカーの長シン存儲技術(シンは金が3つ、CXMT)製メモリの調達について米国政府に働きかけていると伝えられている。
台湾のマザーボードメーカーはこれまで、複数ブランドのメモリやストレージ部品を認証・採用する形で対応してきた。GIGABYTEとMSIはすでに一部のマザーボードモデルで長シン存儲のメモリチップ製品を採用している。
MSIは最近、KingBank(金百達)やLexar(雷克沙)などの市販メモリモジュールを通じて、開発チームが米半導体大手、Advanced Micro Devices(AMD、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ)プラットフォームのマザーボード上で長シン存储のメモリチップの最適化調整を完了したと発表した。AMDプラットフォームにおける長鑫存储DDR5チップのDDR5-8000+検証を公式に完了した初のマザーボードブランドとなった。
ASUSも今年、SK hynixの純正チップを採用した自社ブランドメモリ「ROG ARCANA DDR5」を発売し、ROG Certifiedメモリ認証プログラムをさらに拡充した。ROGブランドを中心としたメモリモジュール製品ラインナップの製造・販売をライセンス供与しており、中国本土メーカーにはBIWIN(佰維)、Asgard(阿斯加特)、Lexarが含まれている。
Acerはすでに自社ブランドおよびゲーミングサブブランドのPredatorファミリーにおいて、BIWINのOEM生産によるメモリモジュールを展開しており、中国本土メーカーの標準チップやモジュールを採用したものも含まれている。ただし、ASUSとAcerの中・高価格帯以上のノートPCモデルでは、中国本土メーカーの純正チップを搭載したメモリやストレージ部品を採用した機種はほとんど見られない。
関連部品の需給不均衡と価格上昇が短期間では解消されない見通しの中、非中国本土系ブランドがさらに多くの中国本土メーカー部品の認証・採用を進めるかどうかが業界の注目を集めている。一方、台湾のブランドメーカーは、中国本土メーカーの生産能力はまだ限られており、非中国本土系ブランドが安定した供給を確保できるかどうかは不透明であるとして、長期契約を締結している韓国系純正メーカーが引き続き主要な供給パートナーであることを繰り返し強調している。




