人型ロボットの星動紀元、10億元調達 評価額100億元突破

エンボディドAI(具身知能)ロボットの開発を手掛ける北京星動紀元科技(ROBOTERA、北京市)はこのほど、10億元(約230億円)規模の戦略ラウンド資金調達を完了したと発表した。これにより同社の企業評価額は100億元を突破し、銀河通用、星海図に続き、北京市で3社目となるヒューマノイドロボット分野のユニコーン企業となった。
今回の資金調達は前回ラウンドからわずか2カ月後に実施されたもので、サムスン、高成投資、シンガポール・テレコム、中芯聚源などの機関が共同出資した。既存株主も積極的に追加出資を行い、当初計画を上回る形で参加したという。
現在までに星動紀元には国内外合わせて16社の産業投資家が出資している。投資家には吉利資本、阿里巴巴集団(アリババ・グループ)、聯想集団(レノボグループ)、海爾(ハイアール)、北汽、世紀金源などの中国企業のほか、友利資本など海外投資機関も含まれる。同社によれば、現在の株主構成は「資本+産業」の協働モデルを形成しており、実装シーンの開拓、販売チャネルの構築、サプライチェーン整備などの面で相乗効果が生まれているという。
星動紀元は2023年8月に設立され、清華大学の交差情報研究院からスピンアウトした企業だ。エンボディドAIの「脳」にあたるモデルから、運動制御、本体構造、関節モジュール、さらには器用な動作を可能にするロボットハンドまで、フルスタックで自社開発できる数少ない企業の一つとされる。
同社が開発したEnd-to-End(E2E、エンドツーエンド)型のエンボディドAIロボット「ERA-42」は世界初の試みとされ、スタンフォード大学のチェルシー・フィン研究チームと共同で世界モデルの研究も進めている。26年2月に行われた世界的な権威ある評価では、エンボディドAIロボットタスク部門で首位を獲得した。
現在、星動紀元の累計受注額は5億元を超えており、そのうち約50%が海外事業によるものだという。また、世界の時価総額上位10社のテクノロジー企業のうち9社が同社の顧客となっている。ロボット用の高機能ハンド製品は2025年に約1000台を出荷するなど、事業は着実に拡大している。



