中国のAI企業数5300社超、産業規模9,000億元突破

中国国営の通信分野の専門シンクタンク、中国信息通信研究院(CAICT、北京市)の最新データによると、2024年の中国のAI(人工知能)産業規模は前年比24%増の9,000億元(約18兆9000億円)となった。25年9月時点でAI関連企業は5,300社を突破し、世界全体の約15%を占めた。

24年の産業チェーン別では、基盤層収入が前年比54%増の3,099億元に達し、モデル・フレームワーク層は18%増の315億元、アプリケーション層は13%増の5,665億元となった。AIスマホやAIパソコン、スマートコネクテッドカーなど、インテリジェントハードウェアの成長が目立つ。

中国信通院が発表した「25年AI産業の10大キーワード」には、「基盤型スーパー大規模モデル(LLM)」、「自律性を備えたAIエージェント」、「具身知能(Embodied Intelligence、身体を持ったAI)」などが挙げられ、業界の発展方向を示している。魏凱所長は、具身知能が研究室を飛び出して加速的に実用化に向かう一方、高品質データの不足やモデルの汎化困難といった課題が残ると指摘した。

今後については、25年に技術・応用・エコシステムの三位一体的な共進が進み、AIネイティブな新しい世界がより鮮明になっていくと見込まれる。工業・情報化部のAI標準化技術委員会はすでに167件の標準化提案を受理し、20件の標準を発表している。

中国信通院は以前、技術進展と応用拡大を背景にAI産業は高速成長を続け、25年には産業規模が1兆2,000億元を突破すると予測していた。国際データ会社(IDC)もまた、25年の世界AI市場規模が1兆5,000億米ドル(約225兆円)に達し、中国市場がその重要な位置を占めると見込んでいる。

我国人工智能企业数量超5300家

Tags: , , , , ,

関連記事