バイトダンス、AIチップを自社開発へ

動画投稿アプリ大手「TIKTOK(ティックトック)」を運営する北京字節跳動科技(バイトダンス)はこのほど、クラウドコンピューティング用人工知能(AI)チップとサーバーチップ(ARM)の自社開発に向けて、計画の初期段階に入ったもようだ。半導体チップを自社開発することで、AIやクラウドなどでの競争力を強化する狙いとみられる。18日付机器之能挙報が伝えた。

バイトダンスは20年6月、ビッグデータとAIにより企業の業務をサポートするサービス「火山引撃」を開始した。同時に、米グーグル、アマゾンなどから人材を集めてクラウドプラットフォームを提供する「才雲科技(CAICLOUD)」を全額買収、技術者と業務を「火山引撃」に統合させ、より一層のサービス向上を実現している。

バイトダンスの創業者の張一鳴最高経営責任者(CEO)は、「動画や音声のコーデックやAI機能を重視した投資を増やしている。将来的に半導体チップのR&Dを継続していく」と語っていた。同社は半導体チップを自社開発することで、将来的に国際情勢の影響を回避でき、さらに低コストを可能にする。国際情勢の変化は、中国のハイテク大手のR&Dを加速させている。

中国は世界最大の半導体の購入国だが、国内の半導体チップの生産能力は、米国、日本、韓国に遅れをとっている。米国の市場調査会社、IC INSIGHTSによると、2020年に中国の半導体チップの販売高は1,430億米ドル(約15兆5,700億円)で、このうち国内生産は227億米ドルにとどまっている。

字节跳动将开发AI芯片,既有野心也有警觉


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