中国でLLM人材争奪戦、新卒で年収1200万円も 企業が好待遇で採用

生成系人工知能(AI)技術の進化を背景に、中国でAI生成コンテンツ(AIGC)に関連する求人が急増している。中でもChatGPTの爆発的人気は、LLM(大規模言語モデル)の活用ポテンシャルの大きさを示すこととなり、LLM関連人材に対する各業界企業の需要は日増しに拡大。同人材を好待遇で迎える企業が多くなっている。

中国国内のあるAIGC関連の技術者によると、LLM人材に対して企業が求めるハードルは極めて高く、有名大学の修士課程修了が最低条件だ。報酬は、修士卒なら年間40~60万元(約796万~1,193万円)が一般的で、優秀な人材であれば80万元以上が提示される。博士卒なら60万元からスタートし、優秀な人材であれば青天井となる。

経験年数による待遇差も大きい。AIGCは新興分野に属するため、人材は基本的に画像認識(Computer Vision:CV)、自然言語処理(Natural Language Processing:NLP)、自動音声認識(Automated Speech Recognition:ASR)、音声合成(Text to Speach:TTS)などの分野から転向してきており、報酬額は、30歳以下で年間60万~150万元、30~40歳で100~500万元が相場となっている。

■アルゴリズム技術者は46万元

(猟頭の発表より)

中国のヘッドハンティング仲介サービスの猟頭によると、2022年のAI人材の平均年収は33万1,500元で、インターネット業界の平均年収より4万2,700元、14.78%高かった。

特に、アルゴリズム技術者の求人数が多く、年収は最大で46万元が提示されている。 画像アルゴリズム、マシンビジョン、ディープラーニング、自然言語処理などの職種も高給で採用されており、平均年収は39万元を超えた。百度(バイドゥ)や騰訊(テンセント)など中国のIT大手がAIGCの開発を急いで進める中、「人材争奪戦で大手企業も大金を投じることを厭わなくなっている」と分析している。

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