経営難の威馬汽車、アポロ智慧出行への身売りで事業再生へ
経営難に陥っている中国の電気自動車(EV)メーカー、威馬汽車科技集団(上海市、WMモーター)が再生に向けて外部資本への「身売り」を決断した。高級自動車を手がけるアポロ智慧出行集団は12日、威馬汽車の事業統括会社であるWMモーター・グローバル・インベストメントを買収すると発表した。買収額は20億2,300万米ドル(約2,603億円)。
アポロ智慧は全額出資子会社を通じて、WMモーター・グローバル・インベストメントの親会社である威馬控股からWMモーターの発行済み全株式を取得する。
威馬汽車を巡っては、足元の資金繰り難の解消に向けて、香港に上場するアポロ智慧を通じて裏口上場するとの観測が浮上していた。
威馬汽車は赤字額が拡大しており、2019年から21年までの3年間を合算した赤字額は174億3,500万元に達した。