22年の中国ブランド別乗用車販売、BYDが初の首位に

中国の2022年のブランド別乗用車販売ランキング(出荷ベース)は、比亜迪(BYD、広東省深セン市)が初めて首位となった。中国第一汽車と独フォルクスワーゲン(VW)の合弁である「一汽大众」(一汽VW)の販売規模を初めて上回っており、30年にわたって続いていた「合弁ブランド時代」の終結を告げた。

第一電動網が15日伝えた。一汽VW、上汽大衆(上海汽車とVWの合弁会社、上汽VW)、上汽通用(上海汽車とゼネラルモーターズの合弁会社、上汽GM)の合弁3社は、長期にわたり同ランキングの上位3位を独占してきたが、22年はそれぞれ第2位、第5位、第6位に後退した。一方で、BYDが第1位、吉利汽車が第3位、長安汽車が第4位、奇瑞汽車が第7位にそれぞれ上昇した。

これにより、中国ブランドのシェアは過去最高の50%に拡大。月間シェアは12月に57.5%にまで達した。一方、合弁ブランドのシェアは大幅に縮小しており、トヨタ、ホンダ、日産の日系3強が中国で展開する合弁5社は、合算シェアが2.2%に落ち込んだ。広汽豊田がシェアを拡大したのを除き、残り4社は軒並みシェアを落としており、2020年に8位だった東風ホンダに至っては、上位15社から外れた。

車種別ランキングは、BYDの「宋」が首位。21年に20万台だった販売台数を47万8,000台に拡大させた。このほか、上汽通用五菱汽車が手掛けるEV「宏光MINIEV」が3位をキープした。

乗用車市場信息聯席会によると、中国の2022年の出荷ベースの乗用車販売台数は、前年比9.8%増の2,315億4,000万台だった。うち新エネ車は96.3%増の649万8,000台で、全体に占める比率は28%と、前年比13ポイント拡大した。

乗用車市場信息聯席会は、23年の新エネ乗用車販売を850万台、乗用車販売全体に占める比率を36%と予測した。

2022中国汽车全量榜:比亚迪夺冠,合资统治时代终结

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