Inceptio社の技術を搭載した自動運転トラックが1億キロメートルを超える安全な業務運行を達成
この重要なマイルストーンにより、大型の自動運転トラックの商用化が加速
上海、2024年5月17日 /PRNewswire/ — 大型トラック用自動運転技術の開発で業界をリードするInceptio Technology(「Inceptio社」または「同社」)は、Inceptio Autonomous Driving SystemおよびTruck Navigate-on-Autopilot(T-NOA)機能を搭載した大型トラックの安全な業務運行が1億キロメートルを超えるという重要なマイルストーンに到達したことにより、自動運転トラックの商用化におけるInceptio社の世界的リーダーシップがさらに強化されたことを本日発表しました。
この事実は、大型のL3およびL2+自動運転トラックが速達便、小口トラック(LTL)輸送、およびコントラクトロジスティクスを含む長距離物流業界全体においていかに大きな成功を収めているか、そしてそれらが物流業界にどれほど大きな価値を提供しているかということを明確に示しています。
長距離物流業界全体で自動運転トラックの採用が加速
Inceptio社の技術を搭載したトラックは、2023年8月の時点で5,000万キロメートルを上回る安全な業務運行を実現していました。Inceptio社は、この実績に基づいてトラックの対応車種をすばやく拡大させたことにより、2024年4月末までに区切りとなる1億キロメートルという距離を達成することができました。
Inceptio社のAutonomous Driving Systemは、中国の7つの経済特区を結ぶ国道の83%をカバーしています。1億キロメートルの達成には。延べ1,864人のドライバーが関わり、彼らはInceptio社の技術を搭載したL3およびL2+トラックを日常業務で安全に運行しました。
Inceptio社の現在の顧客には、ZTO Express(NYSE:ZTOおよびHKEX:2057)、YTO Express(HKEX:6123)、STO Express(SZSE:002468)、JD Logistics(HKEX:2618)、およびSF Express(SHE:002352)など、中国のすべての大手物流企業が含まれています。Inceptio社は、特にコールドチェーン、自動車、飲料、および日用品を含むコントラクトロジスティクス分野でも幅広いシェアを確立しており、BudweiserやNestléなどの世界的ブランドにもサービスを提供しています。Inceptio社の自動運転技術は、大規模物流企業から小規模フリートや個人の運送業者に至るまで、多様な利用者に対応できる基盤を有しています。
Inceptio社は、Inceptio Autonomous Driving Systemを量産型トラックにあらかじめ組み込めるようにするため、中国の大手トラックメーカー数社と提携しました。このような提携により、Inceptio社の技術を搭載したトラックの台数は拡大しています。これには、4×2と6×4の両方の車軸構成を有するDongfeng、Sinotruk、Foton、およびLiuqi社製の人気車種も含まれており、長距離物流業界の多様なニーズにも適切に対応することが可能です。
業務運行時の安全性、効率性、および収益性の向上により、さらなる商用化への道を開拓
1億キロメートル達成までの道のりにおいて、Inceptio社は自動運転技術とT-NOA機能の向上によって業務運行時の安全性、効率性、および収益性を高め、それにより長距離物流全体でのさらなる商用化への道を切り開いてきました。
中国の大規模速達便業者が利用するルートの大部分は、距離にして500キロメートルを超えます。通常、これらのルートでは従来型のトラック1台ごとに割り当てられた2人のドライバーが交代で運転して疲労を最小限に抑えつつ安全を確保することにより、タイトな配送スケジュールに対応しています。これに対し、利用ルートの90%以上に対応しているInceptio社のソリューションを導入し、運転時のドライバーの疲労を肉体的にも精神的にも大幅に軽減した速達便業者は、トラック1台あたりのドライバー数と人件費を大幅に削減することができました。つまり、500~1,200キロメートルに及ぶルートでのトラック1台あたりのドライバーを2人から1人へと完全に移行し、40%~50%の大幅な人件費を削減したのです。また、1,200キロメートルを超えるルートでは、自動運転トラックのリレーモデルを活用することで、従来のトラック3台あたり6~8人だったドライバー数は5人に削減され、 さらに、従来のトラック4台あたり8~10人だったドライバー数は6人に削減されました。これにより、人件費の大幅な削減とドライバーの満足度向上の両立が実現しました。
同様に、どのような規模のコントラクトロジスティクス業者にとってもInceptio社のソリューションには優れたメリットがあります。たとえば、自動車部品を平均1,500キロメートルのルートで輸送することを専門とするコントラクトロジスティクス企業であるHuatai Logistics社は、Inceptio社の技術を搭載したトラックを利用することで、トラックあたりのドライバー数を2人から1人へと低下させることができました。また、これにより100キロメートルあたり3~5リッターの燃費向上も実現するため、同社は1キロメートルあたりの総所有コストを7~15%削減することに成功しました。さらに、自動運転トラックでは運転時の快適性も向上し、運行状況も適切に記録できるため、フリート稼働率は大幅に改善し、トラック1台あたりの月間走行距離は10%も増加しました。
個人の運送業者の一部も、Inceptio社のソリューションによって安全性と快適性が根本的に向上した自動運転トラックを活用することで、トラック1台あたりの月間走行距離を10~20%、月間純利益を2,500~5,500元も増加させています。個人の運送業者にとって、自動運転トラックによる燃費向上は特に魅力的です。
Inceptioの自動運転技術をデータ資産によって強化
Inceptio社では、データ駆動型の強力な研究開発システムを利用してすばやく運行車両からのフィードバックを得ながら、自動運転技術を強化しています。Inceptio社は、正確かつ効率的なデータ取得、自動化されたクラウド処理、高度なシナリオマイニング、および自動アノテーションといった機能をシステムに組み込むことで、業界をリードするT-NOAアルゴリズムをリアルタイムに継続して改良しています。このような実走データの重視は、自動運転技術の分野においてInceptio社の競争力を高める重要な要素となっています。
Inceptio Technologyの設立者でありCEOであるJulian Maは、「私たちは当社の自動運転技術とT-NOA機能を商用化に向けて大いに改良したことで、わずか8ヶ月前に5,000キロメートルの運行距離を達成した後、すぐに1億キロメートルのマイルストーンを超えることができました。当社の技術が物流業界に与えている影響は非常に大きなものです。Inceptio社の技術を搭載した自動運転トラックを長距離物流業界で商用展開することは刺激的な目標ですが、本当に刺激的なのはお客様のフィードバックから生まれる創造性とイノベーションです。このユーザー駆動型の手法により、自動運転トラックの性能限界が押し上げられ、当社の新たな技術革新が実現するのです。収集するデータが多いほど、より速やかなアルゴリズムの強化と当社のフルスタックソリューションの向上が可能になります。当社は、トラック業界のさまざまなOEMパートナーと緊密かつ継続的に協力しつつ、より安全性、効率性、および収益性の高いソリューションを物流業界のお客様に提供していきます」と述べています。
INCEPTIO Technology社について
Inceptio Technology社は、大型トラック用自動運転テクノロジにおける中国有数の開発メーカーです。同社の主力技術はフルスタックの独自ソリューションであるInceptio Autonomous Driving Systemです。同社は大手OEMメーカーと提携して、2021年後半に業界初の量産型L3自動運転トラックの提供を開始しました。これらのトラックは、速達便、小口トラック(LTL)輸送、およびコントラクトロジスティクスを含む長距離物流業界のお客様によって中国全土で運行されています。Inceptio社は完全無人走行トラック向けの最先端の技術を開発しており、2022年には大型の無人自動運転トラックの公道テストの許可を中国で取得した初の企業となりました。
Inceptio Technology社の詳細情報については、https://en.inceptio.ai/を参照してください。