中国でEV向け急速充電技術開発競争、14社が成果発表

急速充電技術の開発が進む中国

中国の自動車業界で電気自動車(EV)向け急速充電技術の開発競争が繰り広げられている。これまでに中国国内で急速充電機能を搭載したEVや急速充電設備を発表した内外メーカーは14社を数える。EVの普及をはばむ充電時間の長さを解決し、EV販売の拡大につなげる狙い。

騰訊網が伝えた。中国の新興EVメーカーの小鵬汽車は9月、同社のフラッグシップモデルとなる高級SUV「G9」を発表した。800ボルトの高電圧による超急速充電機能を搭載し、専用充電装置を利用すれば、わずか5分の充電で200キロメートル走行できる。「G9」の航続距離は570キロであることから、15分でフル充電できる計算だ。

小鵬汽車と同じく広東省広州市を拠点とする広州汽車集団傘下のEVメーカー、広汽埃安新能源汽車(AION)は、AIONシリーズのグレードアップモデルとなる「AION V Plus」に5分の充電で112キロを走行できる急速充電機能を搭載したと発表。将来的には5分の充電で207キロの走行を可能にするとした。

このほか、比亜迪(BYD)は、新型車体プラットフォーム「e平台3.0」をベースに設計したEVのコンセプトカー「オーシャン―X」で、5分の充電で150キロの走行を実現。

北京汽車集団傘下のEVメーカーである北汽新能源汽車が立ち上げた高級車の新ブランド「極狐(アークフォックス)」は、最新モデル「極狐αS」で10分の充電で200キロの走行を可能とした。

各社の発表内容をみると、新型EVはいずれも20分で80%以上を充電できるまでに充電時間を短縮させた。ガソリン車の給油スピードには及ばないものの、EVユーザーが抱える航続距離への不安を大きく和らげた。

 

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