リチウム電池の億緯リ能、米国にトラック向け車載電池工場

中国大手リチウムイオン電池メーカーの恵州億緯リ能(リ=金へんに里、EVE Energy、広東省恵州市)は7日、米エンジンメーカーのカミンズの子会社Electrified Power、トラックメーカーのDaimler Trucks(ダイムラー・トラック)、北米のトラック運送会社Paccar(パッカー)と共同で合弁会社を設立し、米国に商用車向けの車載電池工場を新設すると発表した。

合弁会社の出資規模は最大26億4,000万米ドル(約3,888億7,200万円)となる予定。このうち億緯リ能は現金出資限度額1億5,000万米ドルを出資して、合弁会社の株式の10%を保有する。他の3社は限度額8億3,000万米ドルを出資し、持ち株の30%を保有する計画だ。

合弁工場は2026年に本格稼働を目指し、リン酸鉄リチウム角型電池の年産規模は21ギガワット時(GWh)となる予定。 外資系3社とその関連会社が主要顧客となる見通しとなっている。

北米市場の22年の大型トラックの販売台数は31万台を超え、このうちダイムラー・トラックがパッカーズと合わせて70%以上を占めた。 26年には中型・大型トラック市場は40万台、このうち電動化率は10%になると見込まれている。1台当たり300キロワット時(kwh)とみた場合、約10~15GWhの車載電池需要に相当する。30年には中型・大型トラック市場は45万~50万台、電動化率30~40%に拡大されると予想され、年間約50~55GWhの車載電池需要に相当する。

億緯リ能は海外ではハンガリー、マレーシアで電池製造工場の建設計画を発表している。 ハンガリーの電池工場への投資額は最大99億7,000万元、26年に完成・稼動する予定で、独BMWグループのデブレツェン工場に大型円筒形電池を供給する計画だ。

亿纬锂能拟在美国设立合资公司

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